英語の多読のための本リスト -電子書籍版

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多読法という英語学習法に興味を持って始めようと思っても、どの本を読めばよいかわからないという方も少なくありません。ここでは、英語多読法が軌道に乗るまでどの本を読めばよいかを判断するための参考になるようなことをご紹介します。

英語多読法とは

大量の本の読書を通して英語学習をする方法です。語彙の習得を促進するだけでなく、読書を楽しむことを通じて英語学習のモチベーションを高めると考えられています。多読に関することは下記の記事にまとめてあります。

英語の学習法として「多読法」では、自分が面白いと思う本を読むのが一番大事です。しかしながら、はじめはどの本を読んでよいかわからない場合がほとんどでしょう。初期の本の選択を誤ると、多読法の成功率はぐっと下がります。

ここでは、多読法の初期導入がうまくいくような本の選び方に参考になりそうな情報をご紹介していきます。

Graded Readers (GR) から始めよう

Graded Readers (GR) とは、使用する主要な単語を制限し、全体の量や文法事項を調整することで、英語学習者が辞書無しで読書を楽しめるように工夫された多読用の英語教材のことです。それぞれの出版社には特色があります。多読では幅広い本を読むことも重要ですし、本の選択肢が広ければそれだけ好みの本に出会える可能性も広がるでしょう。1社だけでなく、できるなら下記の出版社の本は全部選択肢にいれた方がよいでしょう。

Oxford Bookworms Library (オックスフォード・ライブラリー)

一番幅広く電子書籍化が行われていて書籍数が多く「シャーロック・ホームズの冒険」や「オズの魔法使い」などの名作も数多くラインナップされています

Cambridge English Readers (ケンブリッジ・リーダー)

全てが専用に書かれたオリジナルストーリーです。ジャンルはミステリーが多めで、ロマンスやコメディの作品も幅広く取り扱っています。

Pearson English Graded Readers  (旧ペンギンリーダーズ)

世界の文豪の作品はもちろん、マザー・テレサなどの伝記やベイブなどの人気映画のノベライズものが豊富です。

Macmillan Readers(マクミラン・リーダーズ )

有名な文学作品を、多読用にリライトしたものが多いです。「ふしぎの国のアリス」「
王子と乞食」のようにタイトルだけ知っていて、いつか読みたいと思っていた古典作品を多読で読んでみるのも楽しいですよ。

IBC Publishing Ladder series(IBCパブリッシング ラダーシリーズ)

日本の出版社(IBCパブリッシング)が出しているため、日本の小説(夏目漱石、太宰治、宮沢賢治など)の翻訳本など、日本人向けの本が多くラインナップされています。もちろん、海外の有名な小説のリライト版もあります。

Scholastic Readers(スカラスティックリーダーズ)

映画のリライト本や海外の人気TVドラマや漫画スタイルのオリジナルストーリーなどが豊富なシリーズで、カラフルなので非常にとっつきやすいです。

電子書籍を活用しよう

多読用の本はまだまだ珍しく、街の本屋さんで見つけるのは難しいでしょう。そこで電子書籍で購入することをおすすめします。加えて電子書籍には下記のようなメリットもたくさんあります。

電子書籍で多読するメリット

  • 場所を取らない
  • 紙の本より安い
  • いつでも読める(スキマ時間の活用ができる)
  • 面白くないと思ったらすぐに次の本に移行できる
  • 簡単にハイライトができて、気になった表現を後で確認できる
  • Kindle Fireでは高度な音声読み上げ機能が使える
  • 海外居住の方もいつでも購入できる

電子書籍で購入できる多読用の本リスト

Oxford Bookworms Library (オックスフォード・ライブラリー)[Amazon Kindle]

Cambridge English Readers (ケンブリッジ・リーダー)[Amazon Kindle]

Pearson English Graded Readers  (旧ペンギンリーダーズ) [Amazon Kindle]

Macmillan Readers(マクミラン・リーダーズ )[Amazon Kindle] 

IBC Publishing Ladder series(IBCパブリッシング ラダーシリーズ)[Amazon Kindle]

Scholastic Readers(スカラスティックリーダーズ)[Amazon Kindle]

初学者のための本の選び方ガイド

何より「スラスラ読める」ことが大事

多読を継続していくには、なにより「楽しくスラスラ読む」が大切です。「楽しくスラスラ読む」には、下記のような本を選ぶことです。

  • 読者が読んでいて面白いと思える本
  • 読者の完全な理解レベルをわずかにわずかに上回る本

まずは「スラスラ読める」ことを重視しましょう。どんな本も基本的に面白く作られています。スラスラ読めればほとんどの本を楽しく読めるでしょう。逆に面白い本もスラスラ読めないと面白くなくなります。

特に多読の初期は「スラスラ読める」ことなにとより重要です。大量の英文を読むにも慣れていないのもありますが、初期は英文をほとんど和訳しながら読みます。この「英文を和訳しながら読む」ことが、思っている以上に脳に負担をかけます。気がつかなくともこの負担を繰り返していると、そのうち本が読みたくなくなります。

「スラスラ読めない」本を読むことが何より多読法の天敵です。簡単な本を何冊も読んでいると「なんだか英語力がついているように感じられない」と思うようになるかもしれません。そこはぐっと我慢してください。簡単でも本を読み続けることで必ず英語力は伸びています。

 「スラスラ読める」本をどのように判断するのか

SSS英語学習法研究会さんが、日本人の大人にとっての読みやすいレベル (YL: Yomiyasusa Level) という名前で独自に数値化してるので、その数値を参考にするのが良いでしょう。自分がどのYLであればスラスラ読めるかを判断基準として、本を選んでいくやり方です。(YLとGraded Readers の各レベルとの対比表

  • レベル0 YL 0.0-0.9・・・英語の知識がなくても読める
  • レベル1 YL 1.0-1.9・・・80時間以上の英語学習で学習者が読むことができる
  • レベル2 YL 2.0-2.9
  • レベル3 YL 3.0-3.9・・・1冊あたりの総単語数が1万語までの児童書
  • レベル4 YL 4.0-4.9
  • レベル5 YL 5.0-5.9
  • レベル6 YL 6.0-6.9
  • レベル7 YL 7.0-7.9・・・大人向けペーパーバック
  • レベル8 YL 8.0-8.9・・・難しめのペーパーバック

※参考値として「ハリー・ポッターと賢者の石」のYLは8.7になります。

最初の一冊の選び方

選び方の一つですので、合わないと感じた方は別の選び方をした方が良いでしょう。

最初の1冊目は、Pearson English Graded Readers  (旧ペンギンリーダーズ) の Easystart から選ぶのが良いでしょう。多くの本がありますが、最初の1冊はカバーの印象だけで選んでも問題ないです。そこで悩んで多読の機会が失われる方がもったいないです。1冊目はさくっと買っちゃいましょう。

最初の1冊目の読むスピードによって、2冊目以降の本の選び方がわかってくるので、1冊目を読む時は、いっきに全部読んで、読み終わるまでのスピードを計っておいてください。

電子書籍で購入できる最初の1冊の具体的なリストもまとめてあるので、ご興味ある方はご覧ください。

2冊目以降の選び方

1冊目を読み終わるまでにかかった時間によって、2冊目以降の本の選び方が変わってきます。

20分以内に読めた方は、下記のシリーズの中から YL0.6-0.9 の本を10-20冊程度

20分以上かかった方は、下記のシリーズの中から YL0.3-0.9 の本を20-40冊程度

読むと良いでしょう。

※YL0.3-0.9の本で電子書籍化しているのはまだ少ないのが現状です。不足する分は下記のシリーズ中から紙媒体の本で補うのが良いでしょう。

  • Scholastic ELT Readers Starter
  • Macmillan Readers  Level 1

多読が軌道に乗った後の選び方

多読の最初の目標は、読みやすさレベル(YL2.0-2.8)を楽に読めるようになることです。そのために、読みやすさレベル(YL1.0-1.8)の本をできるだけ幅広くたくさん読んだ方がいいでしょう。

個人差はありますが、推奨されているスピードは下記になります。

  1. 読みやすさレベル(YL1.0-1.8)の本を、15万語まで読む
  2. 読みやすさレベル(YL1.8-2.8)の本を、50万語まで読む
  3. 読みやすさレベル(YL2.8-3.8)の本を、100万語まで読む
難易度 (Level)

 読みやすさレベル (YL)

基本単語数

読む冊数 累計読書語数
0 YL0.3-0.9 200-250 30 20,000
1 YL1.0-1.8 300-400 30 150,000
2 YL1.8-2.8 600-800 50 500,000
3

YL2.8-3.8

1000-1300 50 1,000,000

読みやすさレベル(YL1.0-1.8)の電子書籍リスト

読みやすさレベルリスト

読みやすさレベル(YL1.0-1.8)を読了する頃には多読が軌道に乗っていると思います。さらなる面白い本を探してみましょう。各シリーズ別のリストを掲載しておきます。読みやすさレベルを基準として、自分にあった本を探してみましょう。

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